FD・SD活動——教職員の能力開発

芝浦工業大学は教職員の能力開発(FD:Faculty Development、SD:Staff Development)に取り組んでいます。
また「教育イノベーション推進センター」は、理工学教育のモデル構築とその基本的な枠組み・教育手法を国内に浸透させる拠点として、文部科学大臣より「教育関係共同利用拠点(大学の教員・職員の組織的な研修等の実施機関)」の認定を受けて活動しています。

研修の実績

 
実施月 区分 研修名 対象者 学外者 共催
4月 FD プレFDプログラム「大学教育開発論」 大学・高専等の教員を目指す大学院生、ポストドクター、非常勤教員、教員歴3年以内の教員 〇
4月 FD 新任教職員研修① 新任教職員
4月 FD 新任教職員研修② 新任教職員
4月 FD 工学部新任教員向けNotion研修 新任教員(工学部)
5月 SD ダイバーシティ講演会 教職員 〇
6月 FD 反転授業入門WS 理工学教育に関わる大学・高専等の教職員等 〇
6月 SD 科研費申請セミナー 教員
7月 SD コンプライアンス説明会 教員、公的研究費を扱う部署の職員、公的研究費に関する研究に従事する研究員や学生等
7月 FD カリキュラムの整合性と学修成果の可視化について学ぶWS 理工学教育に関わる大学・高専等の教職員のうち、所属組織でカリキュラムの整合性や学修成果の可視化の役割を担っており、必要に応じて個別コンサルも希望される方 〇
7月 FD 第5回大学リーダーシップ公開研究会・ワークショップ
主催:大学リーダーシップ研究会
共催:理工学教育共同利用拠点(芝浦工業大学)
ミドルの役職教員の参加を歓迎しますが、それ以外の大学教職員も参加可能 〇 〇
7月 SD DE&I 座談会企画「大学のInclusion(インクルージョン)を考える~誰もがストレスなく利用できるトイレの在り方について~」 学生、教職員
7月 SD 今後の大学に求められる研究マネジメントの在り方 教職員 〇 〇
8月 SD 全学導入直前!全職員説明会 職員
9月 SD 3学部教員Notion研修(9/9・11・12・17・19) システム理工学部、デザイン工学部、建築学部の教員
9月 FD 授業デザインWS 大学・高専等の機関において教育に携わる教職員、非常勤講師等 〇
9月 FD デザイン能力を育成する授業設計入門WS 大学・高専等の機関において教育に携わる教職員等 〇
9月 FD 学生の学修を促すシラバスの書き方WS 教職員 〇
9月 FD 学生主体の授業運営手法WS(オンライン) 大学・高専等の機関において教育に携わる教職員等 〇
9月 FD ティーチングポートフォリオ作成WS 大学・高専等の機関において教育に携わる教職員等 〇
9月 FD 大学教員、職員のための知的財産マネジメント研修 知的財産の創造、保護、活用に関わる大学・研究機関等の教員、職員 〇
9月 SD ライフプランセミナー 30歳代~40歳代の専任教職員
10月 FD 研究室指導に必要なコーチング技能入門WS 大学・高専等の機関において教育に携わる教職員等 〇
10月 FD アカデミック・アドバイジング入門 理工学教育に関わる大学・高専等の教職員 〇
10月 SD 女性職員座談会「キャリアアップとwell-being 」 職員
10月 FD プレFDプログラム「大学教育開発論」 大学・高専等の教員を目指す大学院生、ポストドクター、非常勤教員、教員歴3年以内の教員 〇
11月 SD 芝浦業務効率化・DX推進プロジェクト活動報告会 職員
11月 SD 2024年度 知財、安全保障貿易管理・研究インテグリティに関する研修会 教員・留学生の受入等に係る部署の職員
11月 FD ファカルティディベロッパー養成研修会(初級編) FDに関心のある大学等の教職員 〇 〇
11月 FD 教育改善に関するFDSD研修会 教職員
11月 FD 教育プログラムをより良くするための学生参画に関するセミナー 理工学教育に関わる大学・高専等の教職員 〇
12月 SD 活用事例大公開!Notion グッドプラクティス共有会(1/2回目) 職員
12月 SD これで分かる!基礎から学ぶNotion復習講座 職員
12月 SD セカンドライフセミナー(年金等説明会) 2024年度中に60歳以上となる専任教職員
12月 SD 活用事例大公開!Notion グッドプラクティス共有会(2/2回目) 職員 〇
12月 SD 研究倫理教育研修会 教員、公的研究費を扱う部署の職員、公的研究費に関する研究に従事する研究員や学生等
12月 SD 職員向け・研究推進部説明会(研究者支援のお仕事~CD・URAの職務~) 職員
12月 FD ファカルティディベロッパー養成研修会(中級編) FDの実務経験が1年以上ある大学等の教職員 〇 〇
12月 FD デジタル学修歴証明書入門 学修歴のデジタル化を推進したい教職員、DX 推進に携わる教職員 〇
12月 FD ルーブリック評価入門WS 理工学教育に関わる大学・高専等の教職員等 〇
12月 FD 2024年度後期TP・AP完成WS TP作成WS、AP作成WSに参加経験のある教員 〇
12月 SD リスクアセスメント講習会 教職員
1月 SD 学術論文のオープンアクセス等に関する研修会 教職員
1月 SD 大学設置基準改正に伴う本学の対応と学則改正について 職員
1月 SD タレントパレット ミッション(被考課者)説明会 職員
2月 SD 就業規則等の改定内容説明会及びタレントパレットミッション(考課者)説明会 職員
2月 FD 第5回カリキュラムコーディネーター養成研修会(初級編) 大学教職員 〇 〇
2月 FD 英語による授業のためのWS 大学・高専等の機関において教育に関わる大学・高専等の教職員 〇
2月 FD 学生の学修を促すシラバスの書き方WS 大学・高専等の機関において教育に携わる教職員、非常勤講師等 〇
2月 FD 学生の学修を促すシラバスの書き方WS(英語実施) Graduate students, faculty and staff involved in education at SIT 〇
2月 FD 新任教職員研修プログラムの構築の仕方に関するセミナー 所属組織で新任教職員研修プログラム構築を目指しており、必要に応じて個別コンサルも希望される方 〇
3月 FD 学生主体の授業運営手法WS 大学・高専等の機関において教育に携わる教職員等 〇
3月 FD 授業デザインWS 大学・高専等の機関において教育に携わる教職員、非常勤講師等 〇
3月 SD 2025年度Notionアップデート説明会 教職員
3月 SD 2025年度Notionアップデート説明会 職員
実施月 区分 研修名 対象者 学外者 共催
4月 FD 新任教職員研修(PC研修) 新任教職員    
4月 FD 教育改善に関するFDSD研修会 教職員    
4月 FD FD担当者がChatGPTとどう向き合うか考える 教職員 〇  
5月 FD ティーチング・ポートフォリオ完成ワークショップ 教職員 〇  
5月 FD ルーブリック評価入門ワークショップ 教職員    
6月 FD 教育改善に関するFDSD研修会 教職員    
5月 FD 反転授業入門ワークショップ 教職員    
7月 FD 研究室指導に必要なコーチング技能入門ワークショップ 教職員 〇  
7月 FD 「大学の国際化促進フォーラム」事業 グローバルPBLプログラム研究会 演習機会② PBLの実施効果の情報提供・評価 教職員    
8月 FD 英語による授業のためのワークショップ 教職員 〇  
9月 FD 詳細シラバスの書き方ワークショップ 教職員 〇  
9月 FD 授業デザインワークショップ 教職員 〇  
9月 FD 学生主体の授業運営手法ワークショップ 教職員 〇  
9月 FD COILに関するFD/SD講演会:第1回COILの必要性と事例共有 教員    
9月 FD Fder養成講座
主催:教職員能力開発拠点(愛媛大学教育・学生支援機構教育企画室)
共催:理工学教育共同利用拠点(芝浦工業大学教育イノベーション推進センター)
教職員 〇 〇
9月 FD カリキュラムコーディネーター養成講座
主催:職員能力開発拠点(愛媛大学)
共催:理工学教育共同利用拠点(芝浦工業大学)
教職員 〇 〇
9月 FD アカデミック・アドバイジング入門 教職員 〇  
10月 FD デザイン能力を育成する授業設計入門ワークショップ 教職員 〇  
11月 FD COILに関するFDSD講演会:
第2回オンラインgPBLとCOILプログラムの事例共有
教職員    
11月 FD FDer養成講座初級編・中級編
主催:日本高等教育開発協会(JAED)
共催:理工学教育共同利用拠点(芝浦工業大学)
[初級編] FDに関心のある大学等の教職員
[中級編] FDの実務経験が1年以上ある
大学等の教職員(初級編の受講有無は問わない)
〇 〇
12月 FD COILに関するFDSD研修:
第3回「COIL・VE という教育実践の活用がもたらす国際教育フェーズ 2.0」 ーEducation4.0 を実現するためにー
教職員    
12月 FD ティーチング・ポートフォリオ完成ワークショップ 教職員 〇  
12月 FD ティーチング・ポートフォリオ完成ワークショップ 教職員 〇  
12月 FD カリキュラムコーディネーター養成講座評価編
主催:日本高等教育開発協会(JAED)
共催:理工学教育共同利用拠点(芝浦工業大学)
カリキュラムまたは
学習成果の評価・改善に関わる教職員
  〇
2月 FD 英語による授業のためのスキルアップ研修 教職員 〇  
2月 FD 学生の学修を促すシラバスの書き方ワークショップ 教職員 〇  
3月 FD 学生主体の授業運営手法ワークショップ 教職員 〇  
3月 FD 学生主体の授業運営手法ワークショップ実践編 教職員 〇  
3月 FD ティーチング・ポートフォリオ作成ワークショップ 教職員 〇  
3月 FD 授業デザインワークショップ 教職員 〇  
3月 FD 教育改善に関するFDSD研修会 教職員    
4月 SD 新任教職員研修 新任教職員    
4月 SD 新任教員への化学物質関連講習 新任教員    
4月 SD 安全保障貿易管理研究会 教員、
留学生の受入等に係る部署の職員
   
4月 SD 若年層向けライフプランセミナー 20歳代~30歳代の専任教職員    
6月 SD リカレントリスキリング教育の最新事例
主催:一般社団法人日本技術者教育認定機構(JABEE)、公益社団法人日本工学教育協会
共催:芝浦工業大学理工学教育共同利用拠点
教職員 〇 〇
6月 SD 外国人教員のための化学物質安全教育 外国人教員    
7月 SD 第4回大学リーダーシップ研究会
主催:大学リーダーシップ研究会
共催:芝浦工業大学理工学教育共同利用拠点
教学マネジメントを担うミドル教職員   〇
7月 SD コンプライアンス説明会 専任教員、特任教員、ポスドク、
外部資金を扱う事務部署所属の職員(個人秘書等含む)、
外部資金で雇用されている者
   
8月 SD DX推進プロジェクト研修業務改革説明会 職員    
10月 SD 芝浦工業大学における合理的配慮の実際 教職員    
10月 SD DX推進プロジェクト研修:グッドプラクティス共有会 職員    
10月 SD 教学面における大学の動きを学ぶ:大学会議(改組、O-CAMP) 教職員    
11月 SD DX推進プロジェクト研修 職員    
12月 SD 大学教員・職員のための知的財産マネジメント研修 教職員 〇  
12月 SD デジタル学修歴証明書入門 学修歴のデジタル化を推進したい教職員、DX 推進に携わる教職員 〇  
12月 SD 研究倫理教育研修会 全専任教員と
公的研究費を扱う部署の職員
   
12月 SD セカンドライフセミナー(年金等説明会) 63歳以上の専任教職員    
2月 SD 研究内容を分かりやすい言葉で伝えるためのワークショップ 教職員 〇  
3月 SD 自己点検・評価、認証評価に関する説明会 職員    
3月 SD 知っておきたい介護の基礎知識 教職員    
3月 SD 2023年度JAED年次大会 一般公開研究報告会
主催:日本高等教育開発協会(JAED)
共催:芝浦工業大学理工学教育共同利用拠点
教職員 〇 〇
3月 SD 金融リテラシー研修 専任教職員    
3月 SD 授業デザインワークショップ 教職員 〇  
3月 SD 次期認証評価受審に向けて 職員(主に管理職)    
   
 

学部・研究科のFD活動

システム理工学部

大学基準協会による外部評価ではシステム理工学部のFD活動について「FD活動は学部レベル、学科レベルおよび講義担当者レベルで活発に行われている。」と評価されています。

学部レベル

1.FD委員会

学習相談室の運営、学生授業アンケートの実施・検討および学部の優秀教員の選考を行っています。授業アンケート結果は公開されています。それを優秀教員選考に利用しています。

2.学部教育の検討委員会

(1)システム工学将来像検討委員会
2012年度に5学科体制の学部の現状、システム工学の教育体制について議論し、現在のシステム工学教育の良い点・悪い点の洗出しや各学問分野からの意見収集を行い2013年4月新しいシステム工学教育の将来像を報告しました。
(2)語学教育の将来像検討委員会
英語教育の再検討の為に2011年度に語学教育の将来像検討委員会が設立されました。この委員会は時間をかけて慎重に議論を重ね2014年度に答申を出し、これに基づいて2015年度から英語の新カリキュラムを実施する運びとなりました。

3.FD活動としての側面をもつシステム理工学部としての活動

(1)高校訪問
高校の進路指導担当者と面談しシステム理工学部の良さをアピールするための行事ですがこれは教員が高校側からのフィードバックを得、教員の視野を広める機会でもあります。
オープンキャンパスにおけるトークセッション
いわゆる模擬授業です。当日聴講する教員も多く、教員同士の授業参観という面があります。
(2)学部の集い
2011年度から毎年一度卒業生を招いて教員および学部学生向けにパネルディスカッションを行っています。2014年度は「システム理工学部の強み・弱み」という題で卒業生と教員の間でも活発なやり取りがありました。卒業生からのフィードバックを得、教育について考える機会を教員に提供します。
オープンキャンパスでのシステム理工学部トークセッションオープンキャンパスでのシステム理工学部トークセッション
システム理工学部の集いでの卒業生パネルディスカッションシステム理工学部の集いでの卒業生パネルディスカッション

学科レベル

4.各学科での月例の学科会議で教育方法に関して日常的に議論が交わされています。

講義担当者レベル

5.システム工学演習。演習時間内に担当教員ミーティングを実施し、演習運営時の方向性、内容改善を適宜議論し、即日改善し議事録化し運営しています。演習終了後には、学習目標、学習成果(アウトカムズ)、その到達水準(ルーブリック)に対する点検を実施し、次年度の演習に反映しています。このプロセスを通して教員の間の情報交換、意見交換が行われることになり、教員の資質向上に役立っています。システム理工学部の全教員がローテーションで何らかの役割を担うため、自然に他の教員と教育ノウハウを開発・共有する文化が芽生え、他の授業運営にも好影響を与えています。

デザイン工学部のFD活動

1.FD研究会

学部内に設けるFD委員会の企画運営によりFD研究会を隔月行なっています。学部の全教員が集まって教育・研究に関する報告や意見交換を行ない、学生に関わる情報共有や授業の質を高める技術交流を図っています。

2.ルーブリックによる教育効果の測定

1年生の必修科目「総合導入演習」と4年生の卒業研究「総合プロジェクト」に学生自己開発認識システム(ルーブリック)を実施し、授業に対する学生自身の満足度や達成度を客観的に把握しています。

3.学内外のFD活動への参加

学内外で行なわれるFDに関する講演会や研修会に教員を積極的に派遣しています。

大学院理工学研究科 FD委員会

FD委員会設置の目的・目標・指針・方針

大学院修士課程および博士課程における教育のあり方、教育方法および教育業績評価方法の研究開発など、ファカルティ・ディヴェロップメント(FD)活動を、学部教育との連携を密にしながら実施しています。具体的には以下のような活動を行っています。
  • カリキュラム内容の検討
  • 現行カリキュラムの見直しと恒常的な改善努力
  • その他、恒常的に、教育上の問題点を探り出し、問題解決のための方法について、理工学研究科(専攻会議等)で討論する。
  • 教育内容についてのワーキンググループの設置
  • 理工学研究科の教育研究分野に関係する学会の教育部会等へ参加を通した研修
また、教員同士による研究グループ構成・研修セミナーなどにも前向きに取り組んでいます。その実施に当たっては、その効果や効率を考慮して、理工学研究科全体での取り組みとしています。さらに、定期的に大学院シンポジウムやワークショップを開催し、学生を交えた研究内容を紹介するとともに、研究を踏まえた教育内容について報告しています。その際、一般あるいは他の教員による評価を受け、今後の教育内容改善に役立てています。

国際的な見地から、高度な能力を有する研究者や技術者を養成するには、指導教員の研究分野とその関連分野の教育を施すだけでは不十分です。したがって多岐にわたる本専攻の教育研究において、専攻全体の幅広い分野にわたる教育が実施されることが必要であり、かつ、そのための指導者間の組織的な研修が必要となります。この観点から、各専攻においては、研究指導を指導教員が指導するだけではなく、指導教員以外の教員もアドバイスをすることのできる仕組みを検討中です。また、国際的な感覚の育成のために、外国研究者によるセミナーをさらに積極的に取り入れ、学生の国際感覚の向上のみならず教員の指導力向上を図っています。

本大学院ですでに開始されているハイブリッドツイニングプログラムは、指導教員分野間の枠を越え、外国人が単なる留学生としてではなく、日本人学生とともに大学院の活性化を推進するプログラムとなっています。また、真の国際化を目指して、留学生だけでなく、国内の学生をも対象とした英語のみによる講義がなされており、着々と成果をあげています。今後はこれをさらに発展させ、国際社会で通用する大学院構築のための環境整備を行う予定です。

理工学研究科の各専攻には社会人大学院生も学んでいます。こうした社会人の経験を生かした実践的なディスカッションやプレゼンテーションの場を作り、それを通して全ての大学院生が広く世界を見つめたグローバルな考え方を身に付けるための組織改革に取りかかっています。

教育改善を教員のみで行うのには限界があり、大学院全体の協力が不可欠です。理工学研究科では、大学院生をラーニング・ファシリテーター(LF)として採用し、教育研究環境改善に向けた取り組みを展開しています。具体的には、研究室の研究環境改善、教育効果のアンケート調査、学生相談箱の設置など、学生の視点から様々な活動をしています。この結果を教員と一緒に評価することにより、次の活動につなげています。LFの活動は、理工学研究科の教育改善のみならず、LFの大学院生自身の人間的成長にも寄与しています。