日高一輝さんが第32回ユニオン造形デザイン賞公募にて奨励賞を受賞

2026/03/23
  • 建築学部

受賞者
日高 一輝 さん(建築学科)

指導教員

原田 真宏 教授(建築学部)

学会・大会名

第32回ユニオン造形デザイン賞公募

賞名
奨励賞

発表題目
これからの文化的で最低限度の生活 ―1.7kmの水道道路沿い線形都営住宅列の再編―
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作品について
戦後の日本が発明した「安定した人生設計」と「効率的な住居設計」は、日本を高度経済成長期へ導いた一方で、「標準」というレールを逸脱したもの達に対する社会的レッテルを生み、今もなおその分断は埋まらずにいる。本提案では、渋谷区北部に架かる水道道路沿いに建ち並ぶ社会的資産である「都営住宅」改修によってシビルミニマムを、そして産業的資産である「若きクリエイター」の空間的支援によって人々の「これからの文化的で最低限度の生活」を再編する。町を空間的、社会的に分断していたコンクリート造の都営住宅にポーラスな減築を行い、居住者、地域住民、クリエイターの関りしろの形成と、耐震性能の向上を図りながら、関係性を持たなかった棟どうしの間に木造スロープの増築を行うことで、物理的につなぎながら、居住者間をバリアフリー化、フェーズフリー化によってつなげ、上階にもパブリック空間を設けることで地域とのつながりも生み出す。

今後の展望
この度はこのような評価をして頂き誠に光栄です。今まで蔑ろにされてきた、下積みクリエイターには習い事ができないような貧困層に対する社会活動を行い互助関係を生み出せる潜在能力があり、その活動の場をソーシャルハウジングとして国が支援していく姿勢が大切だと思い、作品を制作しました。まだ一般社会と貧困層の間では根強い分断が残っています。社会が劇的に変化していく中で、良い価値観の転換が生まれるような眼差しを持って活動していきたいです。