芦澤大輝さんが第48回分子生物学会年会にてMBSJ Poster Award 2025を受賞
2026/03/30
- システム理工学専攻
受賞者
芦澤 大輝さん(システム理工学専攻)
指導教員
廣田 佳久 教授(システム理工学部)
学会・大会名
第48回分子生物学会年会
賞名
MBSJ Poster Award 2025
発表題目
発表題目
細胞内におけるGTPの合成が細胞増殖および遊走に及ぼす影響

研究内容
GTP合成酵素およびGTP認識酵素の働きをそれぞれ阻害した細胞を用いて、増殖能と遊走能を評価しました。その結果、GTP合成酵素を阻害した細胞では、増殖と遊走の両方が有意に抑制されました。一方、GTP認識酵素を阻害した細胞では、増殖への影響は見られず、遊走のみが抑制されました。
研究目的
グアノシン三リン酸(GTP)は、タンパク質合成やシグナル伝達に関わる重要なヌクレオチドであり、その細胞内濃度は厳密に調節されています。がん細胞では、異常な分裂や増殖を繰り返す過程で大量のGTPを必要とするため、細胞内のGTP量が正常細胞より2倍以上に増加することが報告されています。そこで本研究では、GTP合成酵素とGTP認識酵素に着目し、これらの酵素が細胞の増殖や遊走に与える影響を評価しました。
今後の展望
本研究から、GTP合成酵素は細胞の増殖と遊走の両方に重要であり、GTP認識酵素は主に遊走に関与する可能性が示されました。今後、GTP認識機能の役割をさらに詳しく明らかにすることで、これまで主にGTP量の異常として捉えられてきたがんなどのGTP関連疾患に対する、新たな治療標的につながることが期待されます。