清水玲香さんが第79回EC研究発表会にて研究奨励賞(金賞)を受賞
2026/04/06
- デザイン工学部
受賞者
清水 玲香さん(デザイン工学科2025年卒)
益子 宗 教授(デザイン工学部)
指導教員
益子 宗 教授(デザイン工学部)
学会・大会名

研究内容
AR技術を用いて調理空間にアバタを提示し,ユーザと「共に調理している」と感じられる共調理体験を実現するシステムを提案しています。アバタは調理中に声掛けを行い,その発話内容や提示タイミングを設計することで,調理中の心理的体験に与える影響を検証しています。特に,発話タイミングに着目し,調理工程と連動した提示とランダムな提示を比較することで,声掛けの受け取られ方や心理的支援効果の違いを明らかにすることを目指しています。
研究目的
調理初心者や一人暮らしの若年層にとって障壁となる,不安や煩わしさといった心理的要因に対し,ARアバタを共調理者として提示することで,安心感や共調理感といった心理的支援が得られるかを明らかにすることを目的としています。さらに,発話タイミングの違いが声掛けの有用性や調理体験にどのような影響を与えるかを検証し,調理を前向きに捉えられる体験へと方向づける設計の可能性を示すことを目指しています。
今後の展望
本研究は短期的な主観評価に基づくものであり,実際の調理行動の継続や長期的な効果については今後の検証が必要です。今後は,調理工程を自動的に推定する仕組みを導入し,より自然なタイミングでの発話提示を実現することで,支援の有効性を高めていくことが求められます。また,被験者属性を拡張し,多様な利用者における効果を検証することも重要な課題です。これらを通じて,ARを用いた調理支援を単なる作業補助にとどめず,「共に調理している」と感じられる体験として設計するための発展的研究へとつなげていきたいと考えています。
