野田啓介さんが2026年度(第59回)照明学会全国大会にて全国若手プレゼンテーション優秀賞を受賞
2026/10/02
- 建築学専攻
受賞者
野田 啓介 さん(建築学専攻)
指導教員
對馬 聖菜 准教授(建築学部)
学会・大会名
2026年度(第59回)照明学会全国大会
賞名
全国若手プレゼンテーション優秀賞
発表題目
バイオフィリックオフィスを対象とした照明の演色性の検討
-その2 色の見え予測と模型実験による主観評価の関係-
-その2 色の見え予測と模型実験による主観評価の関係-

研究内容
照明の演色性評価では、平均演色評価数Raは8色、忠実度指標CQSでは99色など複数の試験色が用いられます。しかし、空間用途によっては全ての色を一律に評価する必要がないと考え、本研究では、バイオフィリックオフィスにおける植物の緑と執務者の肌色の見えに着目しました。前報での試算結果を元に、本報では模型を用いた主観評価実験を実施し、植物と執務者の見えを両立する光源の演色性をduvの観点から検討しました。
研究目的
本研究では、バイオフィリックオフィスの照明を対象に植物(緑)と執務者(肌色)の見えに着目し、両立可能性を検討するとともに、その光源の演色特性を明らかにすることを目的としました。
植物と肌の見えを両立する光源として、高演色(Ra=95、Ga=102)の光源だけでなく、比較的演色性の低い光源(Ra=88、Ga=91)も該当しました。 このことから、植物と肌の見えを両立するためには、必ずしも光源全体として高い演色性を有する必要はなく、対象となる肌色や緑色に対応した色域の広がりや形状を適切に設計することが重要であると考えています。 また、一般に演色性と発光効率にはトレードオフが生じる場合があることから、対象色に適した演色性を確保しつつ、発光効率の高い光源を選定することで、省エネルギー性との両立も期待できます。 そのため、今後はこのような光源をバイオフィリックオフィスへ導入し、植物や執務者の肌を好ましく見せながら、省エネルギー性にも配慮した照明環境の実現につなげたいと考えています。 さらに、植物や肌の見えの向上が、執務者の快適性やリラックス感などの心理反応、さらには生理反応にどのような影響を与えるのかを検証し、光源導入の効果を多面的に明らかにすることで、実際のオフィスへの導入につなげていきたいと考えています。